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天使たちの国境 レビュ04

はい、ブログ更新自体久しぶりになってしまいました^^; ここまで更新できなかった理由は本当、双鏡遊戯のオチができるまで他は手をつけない、って事にして本当にいままで納得のいくオチができなかったという事ですが><; もうこの手のシナリオは作らない>ω<;

さて、そんな間に発売されてしまいましたヤンチャン。天使たちの国境、何と唐突に最終回です。先に言っちゃうといきなり”第一エピソード”とか銘打たれちゃって、第二エピソードが今後連載される様子。これは一体……。

やっぱり原作亜種的ストーリーだといまいち不評なのでオリジナルを開始するんでしょうか(谷沢妹とか)。あるいは他の人気キャラで第二エピソードか。

とりあえず読了後の打ち切り感が半端なかった(掲載順はセンターカラーの一つ後)、第一エピソード最終回、どうぞ。

*基本的に4話とも最初のシーンは深夜3時だかの谷沢と内海が灯台の頂上で寛いでいるシーンから。飲み終えた珈琲(一話で谷沢が内海にあげた奴。本当にどうでもいいけどちょびっと残ってる)のカップ内のズームイン→アウトから開始。

*内海「はるか」→谷沢「え?」→内海「だから、下のみんなはどうしてるかって」

*谷沢「知里が見張り(珈琲持って外を見てる松井)、祐子は寝てない感じかな(布団?の中でガクブル)。聡美も起きてたと思う(上体起こしてナーバスな様子)。有香は爆睡(寝てる+よだれ)!」→内海「プッ! 有香歪みねー!」

*谷沢「……七原君はね。まだ全然起きる感じじゃなかった」→内海「……そう」→(微妙に略)→谷沢「もう七原君に告れよ」→内海「?」→谷沢「またー。あたしに隠さないでいいじゃん! さっきあたしに一番の友達って言ったでしょ?」――だが、あたしは隠し通すだろう。この想いを多分、永遠に――(谷沢の心理)。

*内海が思い詰めたような顔で視線を落とす。

*谷沢「きっ、昨日の演説だって堂に入ったもんだったじゃん。あれだって七原君を助けたい一心だったんだよね?」→内海「演説?」→「ほら、”希望を共有”しようだっけ?」

*実際には、七原君の収容に不満を漏らしたのは祐子だけではなかった。その時、幸枝が言ったのだ。

*回想:内海「あたしたちは希望を共有してここにいるのよ! もし目の前で傷ついてる人を助けなかったらその希望は偽者だって事になるわ! 違う?」

*どうでもいいけど内海の言葉を聞いてる皆のリアクション的に、榊以外に七原収容に反対したのは野田と有香っぽい。有香はどうやらもう飯以外は取り入れるつもりはないらしい。

*回想終了。内海「そだね。本音は私情だろうね。そうでなきゃこうやって国境警備兵みたく銃を構えてる理由なんてないもんね」→谷沢「……」

*更に内海「国家みたいってあたしさっき言ったでしょ? 実はあたし、少し前にお父さんとこの実験の話をしたんだ」→谷沢「そうなの? 何か教えてくれたとか?」→内海「ううん。お父さんは背広組で全く畑違いの仕事してるし、仮に何か知っていても家族にだって教えてもいけないはずよ。だけど三年になれば選ばれる可能性がある。だから一度お父さんに言っておきたかった」

*回想:内海の自宅。これまたどうでもいいけど髪下した内海という特典。

*内海「実験て何? 何の為に中学生に殺し合いさせるの?」→内海パパ「知らないけど、お父さんはこう思ってる。国をまとめるには敵がいるほうがいい。いなくても等しく困難を共有するのがいい。その為に実験が生まれたんだと思う。犠牲を共有する事で国家が一つになるんだ。敵国がいてそのために必要な実験で中学生が死ぬわけだから」

*谷沢「ちょ、何ぞそれ!? 馬鹿ちゃう?」→内海「同意。そんな国ならないほうがいいけど、お父さんは……実験は馬鹿げてると思うけど、国を維持するのには大切な事だって」→谷沢「……(戦慄顔)」

*内海「それから暫くしてお父さんが携帯を買ってきたの」→谷沢「携帯? 携帯電話?(←携帯を誰もが持ってる時代じゃないのを窺わせるリアクション乙)」→内海「何かあったらお父さんのできる限りの事をするから、その時はすぐに連絡してこいって。だけどあたしは――」

*再び回想、内海宅:内海「馬鹿馬鹿しい!(床に叩きつけられる携帯) お父さんの大好きな国家が娘を差し出せっていうなら差し出せばいいじゃない! お望みなら喜んで死んでやるわよ!(半泣き絶叫)」

*こっからしばらく二人の台詞と谷沢の心理描写が入り乱れるので台詞で察して下さい^^;

*「もちろん今、その電話があってもどうにもならないと思う……!」→幸枝が……→「そもそも電話なんて通じなくなってるし……」→普段冷静で礼儀正しい幸枝が――→「けどあたし、その後もお父さんとずっとぎくしゃくしてて、ちゃんと話す事もなくて……!」

*涙が落ちる。谷沢の視線の先、泣いている内海のアップ。↑の部分では顔が口以外真っ黒になってて、このシーンで一転、背景が真っ白になる演出。ついでに回想の内海自宅も基本黒。

*内海「あたし……どうしてお父さんにあんなこと言ったんだろう……。お父さんはお父さんなりにあたしのこと心配してくれてたのに……。もう会えないのにどうしてあんなこと言ったんだろう……。あたしお父さんに謝りたいよ……。一人娘にあんなふうに言われてお父さん……どんな気持ちだったろう……う……!」

*神様――。あたしの大好きな人は家族想いのとっても優しい人です。その人が泣いています。誓います。あたしは今、”そんな気持ち”なんかじゃないんです。ただ元気付けたいだけなんです。あたしにとって大切な人を。愛しい人を――。

*何気に複線回収とかはちゃんとしてますよね。この作品で新しく加わった設定は一応、どれも。↑とかは内海を恋愛対象として意識してから触る事ができなくなったって部分のアレですし。軍人パパ関係も。

*谷沢「(内海の肩を脇から抱いて)幸枝! 今年は全中(バレー全国大会?)出よう!」→――ああ、何でこの程度の事しか言えないんだろう→谷沢「そうだよ! 部のみんなと一緒にだよ! 諦めちゃダメだよ! まだ何か可能性があるかもしれない! 何かの事情で中止になるかもしれない! 七原君が何か考えを持ってるかもしれない! とにかく諦めたらその時点でゲームセットだよ! バレーの試合と一緒だよ! (中略)1点もとれてない……でも負けたと思うべきじゃない……! 絶対に……!」

*今回長台詞が異様に多い。元々会話は多かったけど、今回はどちらか片方がずっと話すのが多い^^;

*だからこれがあたしの精一杯だ→谷沢「”希望を共有”しよう! ね? 幸枝!」→内海「……うん……ありがとう、はるか……(肩に触れる谷沢の手に左手を重ねて)。ありがとう……」→夜明けの陽が見え始めた海

*突然、”あのシーン”にダイブ。床に四人が倒れてて、当然四人のうち”あの人”以外は完全に死亡。

*震える榊にウージーを突きつける野田。野田「あなたは……」→榊「ひ……ひっ」→野田「あなた達は違うわね……?(達って何ぞ? 榊と誰? 七原君じゃあるまいし;)ね……? ね……?」

*パンッ(真っ白い背景に血飛沫)

*身を起こした谷沢。握る拳銃からは煙が。田口ロワと違って腹部に一撃受けてるけど何とか。

*谷沢「ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ。ハ……ッ(戦慄に眼を見開く)」→頭を撃ち抜かれた野田が倒れ際に引き金を――(描写的には意識的にでないっぽい)→パパパパパパ(島の外に擬音が響くような演出)

*頭を抱えて室内を窺う榊。首~左上半身に4、5発の追撃弾を受けて谷沢も遂に臨終;w; ていうかパンダのアップリケはやっぱり要らなかったよね

*ラストページ3コマ。潮騒の鳴る海沿い+「あたしたち希望を共有しよう」→笑い合う谷沢と内海の顔+「ね……?」→島を遠くひいたアングルでもう一度波音。終了。

*これ、原作読んでない人は「七原って一体何者なの?」ですよね。いや、まあ、恋愛関係の対比で必要ではあるんですけど、榊と七原だけ残ってこれからどうなったんだろう、みたいな; そこいらの補完も兼ねて七原か榊編……は、ないか。七原じゃそもそも本編だし^^; 榊もすぐに退場だし。もう反政府組織に身を投じるまでの榊の兄の話でいいんじゃないですかね(それは!)w

*おや、秋田書店さんから電話が……(ないから)。

*そいえば前から思ってたけどこれってレビュじゃなくて内容書いてるだけですよね。原作スピンオフってどうやって書いたらいいのかわからん><!

淡白ではあったけど、面白いかつまらないかと言えば、個人的にはわりと面白かったとは思います。連載開始前の期待に見合ったかというと……あれですが^^; でもスピンオフとしては作者さんも含めて頑張ってた印象はあるんですけどね(さっきも書いたけど複線的な着地はできてるし)。

とりま、あまり原作+二次創作では印象として受け辛い”自称ヘンタイだけど可愛い谷沢(絵も含めて)”が拝める当本編。まだ御覧になられてない方は、単行本なりで是非是非。

第二エピソードは、同じ方が書かれるんですかね。そもそも題名が”天使たち”だけど、ここどうなるんだろう。第一エピソードの名前が”天使たちの国境”なのかもですね。だって第二エピソードが桐山グループとかで”天使たち”っていうのは……

何にせよ大胆なシナリオを期待したいです。あふん。
by wishstar1208 | 2011-04-01 08:46 | 天使たちの国境
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