今年上半期にYC(ヤングチャンピオン)で連載された高見さん原作、つまりはBR公式外伝シリーズ”天使たちの国境”を『うちの地域置いてなかったお(´;ω;`)』
こちらの第一シリーズでは、谷沢はるかの最後の夜と、回想(てかこっちがメイン)を交互に挟みつつ進行していく事になります。 1997年5月23日 午前3時6分 ――最初にお断りしておかなければならないが、 あたしはヘンタイだ。カミングアウトはしていない。(物音に驚いて振り返ると、壊れた鉄格子の隙間からカラスが入っており、一つ鳴いてから去っていく。安堵してポケットから抜きかけたトンカチを戻す) その事に気付いたのはそれほど前の事でもなく(灯台の階段を上がっていく)、ただ、ただ(灯台の一番上の扉を開けようと伸ばした手を止め、代わりにノックする)、 ――彼女に因(よ)る。 谷沢「幸枝っ」 谷沢「幸枝……珈琲どう?」 内海「いいね。お湯まだ残ってたの?」 谷沢「寝そべってちゃ飲めないでしょ。ちょっと代わるよ」 (内海からウージーを受け取り、珈琲を渡す) ――時々、はっとする。 あたしの好きな人は、なんて綺麗なんだろう――と。 谷沢「(イカンイカン!何考えてるんだこんな時に!)幸枝!ムネんとこ恥ずかしいことになってるよ!」 幸枝「え? あ……ごめーん(胸のボタンを直す)」 谷沢「……///」 幸枝「まあ……こんな時に身だしなみもないんだけどね」 谷沢「でもやっぱ幸枝はいつもちゃんとしてるイメージだよ。委員長だしさぁ。それに」 谷沢「お父さん厳しいんでしょ?(あ……!ヤバ……)」 幸枝「……」 そしてあたしの好きな人はお父さんの話をされるのがあまり好きではない。彼女の父は共和国防衛軍の軍人なのだが、その事を知っている人はクラスにも、またバレーボール部の部活にもほとんどいないと思う。 この国では軍人はあまり好かれていない。理由の一つは防衛軍が運営する、ある軍事実験の存在だ。 ――実は今、あたしたちはそれをやっている。大マジメで警戒しているのだ。誰かがあたしたちを殺しに来はしないかと。 そして誰かが殺しにきたら――。 殺さねばならない。 =ω)<次回に続く!
by wishstar1208
| 2011-11-01 13:23
| 天使たちの国境
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