見てわかる天使たちの国境 010

はいー。天使たちの国境ダイジェストシリーズ、いよいよYC版最終回分突入となりました。このままがつっと3話(012話)で終了致します。前回は遂に野田がウージーを手にして近付いて参りました運命の時、今回は毎度遡りまして深夜のガールズトーク(?)からで御座います。

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内海「…… ……か はるかっ」
谷沢「え……? 何?」
内海「だからっ、下のみんなはどうしてるかって」
谷沢「ああ……えーと……今、知里が下を見張る係で、他のみんなは寝ているよ」

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谷沢「んー……でも、祐子は寝てない感じかな。聡美も起きてたと思う。有香は爆睡!」
内海「あははっ」

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谷沢「……七原君はね、まだ全然起きる感じじゃなかった」

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内海「……そう……」
谷沢「でも大丈夫だよ、きっと! あたし昨日、七原君を運んだでしょ? 心臓の音が伝わってきて……うまく言えないんだけど、ああ、大丈夫だなって思ったんだ」
内海「うん……」
谷沢「ねえ幸枝。この際告白っちゃいなよ、七原君が起きたらさ!」

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内海「え……?」
谷沢「まったぁ~。あたしに隠さなくったっていいじゃん。さっきあたしに一番の友達って言ったでしょー?」
内海「……///」

だが、あたしは隠し通すだろう。この想いを多分、永遠に――。

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谷沢「……きっ、昨日の演説だって堂に入ったもんだったじゃん。あれって七原君を助けたい一心だったわけでしょ?」
内海「演説?」
谷沢「ほら、”希望を共有しよう”だっけ?」

実際には七原君の収容に不安を漏らしたのは祐子だけではなかった。

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その時、幸枝が言ったのだ。

内海「あたしたちは希望を共有してここにいるのよ! もし目の前で傷付いてる人を助けなかったら、その希望はニセモノだったってことになるわ! 違う!?」

内海「――そうだね。ホンネは私情だろうね。そうでなければこうやって国境警備兵みたく銃を構えてる理由なんてないもんね」
谷沢「……」
内海「国家みたいだってあたしさっき言ったでしょ?」

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内海「実はあたし、少し前にお父さんとこの実験の話をしたんだ」
谷沢「そうなの!? 何か教えてくれたとか?」
内海「ううん……。お父さんは背広組で全然畑違いの仕事をしているし、仮に何か知っていても家族にだって教えちゃいけないはずよ。だけど三年生になればこれに選ばれる可能性がある――だから私はどうしても一度、お父さんに訊いておきたかった。”実験って何? 何のための中学生に殺し合いをさせたりするの?”……って」

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内海「だけどお父さんもそんなことは知らないって。ただお父さんはお父さんの”推測”を披露してくれたわ」
谷沢「推測……?」
内海「”恐怖の共有”」
谷沢「恐怖の……?」
内海「そう」

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内海「国家をまとめるためには敵がいるほうがいいんだって。ううん、敵がいなくても等しく困難を共有するのがいいんだって。それで、そのためにこれを作ったんじゃないかってお父さんは言うの。毎年たくさんの中学生が死んで、その犠牲を共有することで国家が一つになるんだって。だって敵国がいてそのために必要な実験で、中学生が死ぬわけだもの――今はあたしたちがね」

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谷沢「――そんな……そんなのばかげてる……!」
内海「そうよ、ばかげてる。そんな国ならないほうがいい。でも、お父さんは――実験自体はばかげてるとお父さんも思う。けど、国家を維持するのは大事なことだ……って」

天使ダイジェストも残り2回となりました。次回、内海パパの起こした行動とは? それに対して内海は? 更に自らの禁を破り、谷沢が天使たちの国境の象徴的なシーンを……? 次回に続く。
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by wishstar1208 | 2011-11-12 00:00 | 天使たちの国境
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