はい、本日も気張って参りましょう、天使たちの国境005話。毒薬を取り出した榊で締めになった前回、はたして灯台組の運命やいかに? って、一つしかないですけどね(汗)。
5月23日午前3時15分 分校を離れたあたしたち5人は、しばらく島を彷徨った。 それは途中、島の北端付近に出たときのこと――。 谷沢「あれ、幸枝は?」 野田「この先、拓けてるから見てくるって」 谷沢「そんな! 危ないよ、一人でなんて。幸枝! 幸枝!?」 谷沢「なんだろ……こんな所にシロツメ草が落っこちてる」 内海「はるか……今……今ね……」 谷沢「幸枝……? 幸枝!?」 幸枝が見たのは――クラスで一番のカップルだった山本和彦と小川さくら、二人が断崖から海へと身を踊らせた瞬間だった。 きっとどうにかして待ち合わせたのだろう。ただ二人一緒にこの殺人ゲームから降りるために。 内海「ん……」 好きな人と一緒に死ねるのは幸せなことなんだろうか。 幸枝は幸枝の好きな人を思い浮かべただろうか。 結局あたしたちはこの灯台に辿り着き、誰もいないことを確かめると立てこもることに決めた。 ……区切りが難しくてここ2回、短くてすみません>< 次回に続く! #
by wishstar1208
| 2011-11-04 23:49
| 天使たちの国境
これまで下書きも色塗りも自分の絵はペイントツール系のものでペンマウス(一作目の頃はマウス)描きだったのですが、下書きがペンでスキャンするとどんな感じになるんだろう? ってスキャナ使ってやってみましたとさ。何気にまともに絵をペン描きするのって10年以上ぶり。
主線がそれなりにしっかりしてればそれなりに見栄えが底上げされるというのをつくづく実感しましたとさ。 レイヤー増やして色を塗って、 はみ出した場所は消しペンで消し消し。 これまでのマウス描きより数倍ナシになったな……。これなら挿絵とかもいけ……いや、手間が桁違いにかかるか……どうしたものか。 っと、真最終改稿版、停滞しててすみません><; 35~37話はここまでの改稿版最新話(51話。真最終版では2話削れてるんで49話?)に追いつく為の最大の鬼門でして; まず細川教官が池内をかくまっている事実がなくなったんで、安生+池内回の36、37がどうしても。 そして35話は同じく旋風乙女組の飛田回ですが、飛田の設定が弱くて、読んでて(今後のキャラ立ちが)危なっかしくて、何か芯の通った設定入れたいんです; もうしばし御待ち下さい>ω<; 仮にも1グループのリーダーなんで、飛田がしっかりした設定つけば他の二人も結構イイ感じで動いてくれるようになると思うんですよね。うーん、早く最新話に持っていきたい……。 ちなみに10月頭から現時点(11月4日)でのオリバトサイト様の更新状況はこんな感じ(OBRN様への登録サイト様より)で御座います。 愛鳥週間様(musical chairs改稿版) プロローグ=1話更新 あいまいみい様(あの子の宝箱) 8(10)話=2話更新 朧月迷宮様(夜想曲) 92話=1話更新 かみさまはこども様(still) 19(21)話=2話更新 毒人間の館様(楽園島の門番姫) 18(19)話=1話更新 ミリメートル様(君が連れ去ってくれるなら) 15(18)話=1話更新 若紫文庫様(終焉の日に貴方は何を想う) 7話=1話更新 another world様(link) 51話=7話更新 Doomsday様(underworld dream) 87(93)話=1話更新 Grand Guignol様(満月の夜の仮面舞踏会) 68(69)話=10話更新 Last Message(graduation) 34話=22話更新(改稿) LEVEN LIED様(繋がる想い) 38話=6話更新 life goes on様(innervisions) 62(64)話=12話更新 ☆完結☆ 次回作(Human Being)名簿公開 n.enu様(ソラアワセ) 21(22)話=3話更新 star☆dust様(EN3) 112話=6話更新 次回作(月に叢雲、花に風)名簿公開 SWEET HOUSE様(gradini) 27(28話)=3話更新 =ω)おお、更新いぱーい。では今回の一ヶ月で区切りを経た作品をば。 まずは愛鳥さんが改稿版椅子取りゲーム開催。 古参作品でも人気の高い当作品、話数は前より増えるとの事で加筆改稿ですね。終了後の3作目、51stに隠された秘密は、MYメイン作品4つの中で光と影の迷宮だけが別の世界観になってるのと関係あるとかないとか? 区切りではないけど今月更新話数二位(改稿の場所除く)のGrand Gnignol様も抑えておきたいところ。更新速度だけではなく、主要キャラの出番が特に多い、濃い10話となっております。ちなみに他作家様の考案した生徒様が参加者におり、それにナルさんにより新しい一面が引き出される感じとなってて味わい深いコラボでごじまする。 続いてはLEVEN LIED様。こちらは36話にて中盤戦終了、終盤戦開始しております。中盤戦ラストはそれに相応しい、主人公と宿敵(?)の激しいバトルで締め括られておりますよ。猛威を奮い続ける、そしてオリバトに於ける最強ジェノの象徴・イングラムの脅威を止める事ができる生徒は現れるのでしょう? そしてLife goes on様は三作目完結! 何と3日に1話を超えるペースで12話更新(驚)!曲者含めて残った生徒は僅か。黒川君によって実験に巻き込まれた学級、彼が実験を最後まで支配しきるのか、それとも? ちなみに四作目もページ準備完了、あとは本編を待つのみとなっております。こちらも期待で御座います。 でもってスタダスことDestiny(?)様はオリバト七作目が終盤戦終了! やる気の生徒がこんな早い段階で残り一人になったのは初かも。瓦解していく脱出グループ、特殊ルールで三人生還は可能ですが、これが適応されるのか、それとも……。ちなみに次回作も名簿公開されまして、これまでの二世界観とはまた別の特殊ルールバトルになる模様。これで生徒320人か……パネェ。 他にも1話更新ながらそれは復活の狼煙=大いなる一歩という感じのサイト様もいらっしゃり、年末に向けて盛り上がって参りました。自分も次回更新では本当の最新話からがしっと、序盤戦終了までいければなあ、とは思ってますが、どうでしょね^^; #
by wishstar1208
| 2011-11-04 14:40
| 檻鳩情報系
というわけで天使たちの国境ダイジェスト004話、今回は本編?短めです(丁度YCでの第一話の区切りなんで^^;)。その分、最後にまとめいれております。
5月23日午前11時32分 榊「うう……う……う……けてっ! 誰か 助け……いやあああああああ!!!」 中川(有)「祐子? 今ぼーっとしてたよ? 大丈夫?」 榊「……え……あ……」 松井「今からシチュー作るからね!」 中川(有)「そうそう! 温かいものお腹に入れれば落ち着くって」 野田「そりゃ、有香はねー。ふぁ……」 中川(有)「もー、なによそれーっ」 あはははは 榊「ハァ ハァ ハァ ハァ」 榊「ハァ ハァ ハァ……ッ」 国家による実験・殺人プログラムが行われる中、女子生徒達は灯台で小さな国家を作っていた……。 というわけで1/4終了ですー。第一回という事もあって、原作のおさらい的な内容ばっかですね。そういう既存読者さんの為に、一つ、これからも継続意欲を持たせる何かを出したい結果の”谷沢同性愛”という事なのでしょうけれど……読了してから思い直してもとってつけた感が拭えない……(笑)。 ストーリーにその設定の必然性はなく、その設定によってエピソードがちょっと増やせたって程度のもののような気がします。あとは、七原君の話題の時にいちいち谷沢がそれっぽい反応を見せるのですけど、それはそれ以上のものにはならずでしたし。これがIFとなって灯台組が全滅しないで、七原・内海・谷沢を含めた面子でその後が描かれるなら話は変わってきたんですけどね^^; ましてやその設定が灯台組壊滅の原因となったわけでもありませんし。そう考えるとむしろ野田があそこまで聞く耳もたないほど暴れた理由を描いた野田編でもあれば面白いかもしれませんね。 というわけで次回は005話、YC版での第二話に突入です! #
by wishstar1208
| 2011-11-04 02:47
| 天使たちの国境
はいー、本日もちゃちゃっと参りましょう、天使たちの国境第三回。とはいえ今回も回想シーンな上に、目新しい描写はなし(汗)。
あらすじ:内海と夜の見張り中に実験開始直後の記憶を回想している谷沢。内海と合流して、仲間を集める事にした二人は――。 谷沢「……もちろんこの状況が怖くないってわけじゃないよ。ほら、あの教室であのおっさんが言ってたじゃん」 『ほかのみんなはもうやる気になってるぞ~。な~? おまいら~?』 谷沢「あの時のみんなの顔、怖かった……。でも一方で本当にクラスの誰かが誰かを殺そうとしたりするだろうかってまだ思ってるんだ。友美子と雪子のことだって……」 それは昨日の朝のこと。女子二人が山頂の展望台から「これ」の中止を呼び掛けたのだ。 友美子「みんなー、戦うのはやめてー! ここまで来てー! みんな戦いたくなんかないはずよー」 谷沢「知里! あの声、どこから」 松井「山の上だよ、あれは……友美子と雪――」 一同「え……? 友美子!! 雪子!! きゃ-!!」 内海「……政府のサクラがやったのかもってこと? 見付からないよう兵士を配置して?」 谷沢「うん……」 内海「でも赤松君と新井田君のことがあったわ」 分校に戻ったあたしたちは、また死体を見ることになった。遠目には確認できなかったが、二人とも体に矢が刺さっていたと、最初に声をかけた中川有香に聞いた。直前に走り去った新井田和志が何か弓のようなものを持っていて――。 内海「赤松君は一番に出発したのに戻って来た……。その理由はあたしたちと同じだったと思う? だとしたら真弓が殺されていたわけは?」 谷沢「戻って来た赤松君と天堂さんが鉢合わせしたってことは!? ほら、赤松君ってすっごく気が小さいっていうか……慌てて引き金を引いた可能性はない!?」 内海「結局引き金を引いたのなら同じことよ……。そして理由はどうあれ恐らく新井田君が赤松君を殺した。それに――……」 谷沢「……」 谷沢「(それに、「祐子が言ってた七原君の事」……かな……)」 その状況もあって、あたしたちは女子に限定して声をかけることに決めた。 間の男子は飛ばして、有香に、野田聡美、松井知里――。だが、次の南佳織はあたしたちを見て逃げ出してしまった。無理もない、このゲームでは二人以上でいるからといって敵意がないことの証明にはならない。次の瞬間、一方が裏切るかもしれない。あるいは双方が――。 そして最後に出てきた矢作好美にはあたしたちは声をかけなかった。彼女は相馬光子率いる不良グループの一人である。ただそれだけの理由で。 谷沢「ここってやっぱ目立つんじゃないかなー。また誰か来そうな気がする」 内海「でも少なくとも誰かが近付いてきたらわかるわ」 谷沢「そりゃあ、そうだけど……」 内海「――国家、みたいだね」 谷沢「国家?」 内海「そう。あたしたち、ここに立て篭もって、誰を入れるか、それとも、誰を排除するか選んでる。ううん」 内海「立て篭もる前にもう、矢作さんを排除した……!」 このゲームでは6時間ごとに誰が死んだかのアナウンスがある。 矢作好美は昨日正午の放送で早々にその死を告げられていた――。 というわけで、004に続く。 #
by wishstar1208
| 2011-11-03 00:05
| 天使たちの国境
YCで連載されたBR公式外伝”天使たちの国境”が一記事2分前後でわかってしまうダイジェストシリーズ、第二回でっす!
前回までのあらすじ: 谷沢が見張り中の内海に珈琲を差し入れにいくとこまで。途中、自分が同性愛者である事をカミングアウト。これはもう戦争だ! 修学旅行に向かったはずのあたしたち城岩中学3年B組42人がバスの中で眠らされて、見知らぬこの島の分校で目覚めたのが昨日午前一時ごろのこと――もう24時間以上経っている。 坂持「はーい、皆さん。よく眠れましたか~?」 坂持「はいはい、お静かに~。じゃあ説明しま~す」 教室には坂持という得体の知れない男がいて、あたしたちに「プログラム」の開始を告げた。 坂持「今日はみなさんに殺し合いをしてもらいまーす。やったね(はぁと)。最後まで残った人はおうちに帰れるよ~」 「プログラム」――それはあたしたちが暮らしているこの国、大東亜共和国が毎年行っている軍事実験だ。中学三年生の学級ひとつが無作為に選び出され、クラスメイト同士、たった一つの生き残りの椅子をかけて殺し合う。 何の実験なのかは今でもよくわからないが、あたしも物心ついた頃には「これ」の事を知っていた。――だが。 自分が選ばれるなんて思ってもみなかった。 きっとみんな同じだろう。交通事故や重い病気と同じだ。「何で自分が?」 もちろん冗談ではなかった。冗談では死体を用意しない。 担任の林田先生はあたしたちを守ろうとしたのだという。そして指示に逆らった生徒二人――国信慶時と藤吉文世はその場で殺されたのだ。 谷沢「ねぇこれ、マシンガンていうのかな。重いよね~」 内海「そうね」 谷沢「あたしさー、結構ばかばかしい気がしてるんだけど。今でも、こういうの自分が持ってるのって」 内海「……そうね。でも……」 内海「これが無かったらあたしたち会えなかったかもしれないよ? あたしが引き返したのも、これがあればなんとかなるって思ったからだもの」 実験が始まり、あたしたちは出席番号順に一人ずつ分校を出た。島の人たちは政府が島外に退避させたのだという。 あたしもわけのわからないまま静まり返った夜の中を走り出して――だが、その時、あたしを呼ぶ声が聞こえたのだ。 内海「はるか、はるか!」 谷沢「ひっ!」 内海「はるか、こっち! はるか!」 繰り返すが、ルール上、クラスメイトはすべて敵だ。 だがあたしと幸枝は小学校の頃からもう長いことバレーボールを続けていて、セッターとアタッカーのコンビを組んでいる。一番の友達であり、そして、あたしにとっては今やそれだけではない―― 谷沢「幸枝……幸枝っ 幸枝っ 幸枝……っ 幸……(何かの看板に躓く)」 内海「危ない、はるか!」 内海「もー、はるかってば重ーい! 体格差考えてよ、体格差!」 谷沢「幸枝……っ。良かった……良かった。良かったぁ……!」 内海「うん……」 とにかくあたしに幸枝を疑う理由は無かった。幸枝があたしを殺そうとするわけがない……! そして幸枝もそう思ってくれていた。そのことがとても……。 幸枝「……――……ねえ、はるか……?」 谷沢「あ……ごめん、幸枝……!」 出発前、あたしたちには武器と食料が配られた。あたしの武器はトンカチだったのだが、幸枝のそれは拳銃で―― 谷沢「幸枝……? 幸……!」 内海「戻ろう、はるか!」 谷沢「――え?」 内海「分校の前まで戻るのよ! この銃があれば安心でしょ? ほら! これ読んどいて!」 谷沢「……あ……(ビックリした……)」 内海「それでみんなに声を掛けるのよ!」 谷沢「み……みんな? みんなって!?」 内海「とにかくみんなでどうしたらいいか考えたいの!」 内海「ほら! 立って! 行くよはるか!」 谷沢「……」 というわけで003に続きまする。 #
by wishstar1208
| 2011-11-02 00:05
| 天使たちの国境
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